仕事で疲れ果てた俺と🗽は思い切って温泉に行くことにした。
行き先はあの高級旅館「小野町旅館」だ。素晴らしいホスピタリティに、何より若女将がすごいのだとか。
「すっごいね」モイラは旅館につくなり感嘆していた。
部屋へ案内され、荷物を下ろし、こたつに入った。
モイラも荷物を下ろし終え、こたつの中に入ってきた。
もふっ。
(あれ、モイラ様同じところに入るの?)
モイラは向かいではなく俺の隣に入って行った。
確かにスペースは空いているのだが…
(モイラ様…近い…距離感おかしい)
「あっ、みかん!」
ドギマギしている俺とは対照的に、マイペースにみかんを食べ始めた。
「みかん食べる?」
ああなんてモイラ様は可愛らしいんだろう。