鯛の食べ方、おいしそう

『徳川実録』によれば、鷹狩のため田中城に滞在中の家康を京の豪商・茶屋四郎次郎(ちゃやしろうじろう=3代目の茶屋清次)が訪問。
家康は信頼する茶屋四郎次郎に「昨今京で話題の話」を尋ねます。
茶屋四郎次郎は、京で評判になっている新しい料理法として「鯛を榧(かや)の油で揚げ、その上に薤(おおにら、らっきょう)をすりかけて食べるのが美味いと評判に」と紹介します。

家康は久能城代・榊原照久からたまたま届けられていた鯛を調理するよう命じます。
家康は日頃の節制を忘れ大鯛2枚・甘鯛(興津鯛)3枚を食して腹痛にたいそう苦しみます。