国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は20日の会議で、4月から国とは違う基準を使い始めた理由について、「どこに本当の重症患者がいるのかちゃんと見える指標ということで編み出した」と語った。
 その上で、大曲氏は「病院によってICUの入室や退室の基準が様々であっても、人工呼吸器やECMOは医師や病院による判断の差が生じにくい。共通の基準で重症患者を数えられ、トレンドを知ることができる」と説明。「必ずしもICUへ入った患者が重症患者とは限らない。人工呼吸器管理を必要としないICUの患者を含めないことで何をモニタリングしているかが明確になる」と強調した。