19:00〜21:15 映画「死の棘」〜松坂慶子特集〜

「泥の河」(1981)「伽?子のために」(1984)の小栗康平の、6年ぶりの作品で、故島尾敏雄の同名小説の映画化。(本編尺 115 分)

【ストーリー】
ミホ(34)とトシオ(38)は結婚後10年の夫婦である。東京の一角で暮らし、2人の間には伸一(6)とマヤ(4)という2人の子供がいる。トシオは夜間高校で非常勤講師をしながら小説を書いている。
ある日、トシオの浮気が発覚して、ミホの果てしない尋問がはじまった。第2次大戦末期の1944年、2人は奄美大島・加計呂麻島で出会った。トシオは海軍「震洋特別攻撃隊」(自殺艇)の隊長として駐屯し、島の娘ミホと恋におちた。
死を予定されている青年と、出撃の時には自決して共に死のうと決意していた娘との、それは神話のような恋であった。
しかし、発動命令がおりたまま敗戦を迎え、死への出発は訪れなかった。古代さながらの島に育ったミホと、作家をめざして近代的な自我を追い続けたトシオとの間に、必然とも言うべき破綻がくる。


【出演者】松坂慶子、岸部一徳、松村武典、近森有莉、木内みどりほか

【スタッフ】
製作総指揮:奥山 融
製作:荒木正也
原作:島尾敏雄
監督・脚本:小栗康平
撮影:安藤庄平

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