宮崎県日南市の秋季キャンプで練習に打ち込む日々の中、18日の練習後に「事件」は起きた。仲田侑仁(20)、内田湘大(21)の両内野手が自転車で宿に戻る途中のこと。仲田選手が自動販売機の下から猫の鳴き声がすることに気が付いた。

 「どこにいるんだろうと思って探したら、子猫が1匹挟まって動けなくなっていた」。周囲に親猫はいない。か細く鳴く姿に、なんとか助けようと動き始めた。

 チームメートも手助け。渡辺悠斗内野手(23)、田村俊介外野手(22)はスマホのライトで隙間を照らしたり、傘を使って逃げ道に誘導したり。二俣翔一(23)、前川誠太(22)の両内野手は、自動販売機の裏の狭い隙間に入って手を伸ばした。

 協力の末、ついに子猫を救出した。捕手に再挑戦中の二俣選手が優しくキャッチし、けががないかチェック。子猫は日南市に住む前川選手の知人に無事引き取られたという。

 仲田選手は「助かって本当に良かった」とほほ笑む。若ゴイたちが見事な連係プレーを見せた。