「横浜高史上最強パワーピッチャー」及川雅貴(阪神)がついにキャリアハイ到来か?二段モーションで覚醒の兆し【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.65』】

 プロ入り後の及川投手は良い形で矯正できています。プロ2年目では39試合で2勝3敗10ホールド、4年目の23年は33試合と1年おきの活躍となっています。
24年はわずか9試合登板に終わりましたが、今シーズンはすでに8試合に登板しています。高校時代と比べると見違えるほどの投手となっています。

 常時140キロ後半のストレートは高確率でストライク先行ができるようになり、スライダーに加え、140キロ前半のカットボール、
ツーシームを低めに集めることができています。好調の理由は、二段モーションとなって、自分のリズムで投げることができることではないでしょうか。
及川投手の時代はまだ二段モーションが解禁されていなかったので、フォームのメカニズムがよくありませんでした。

 プロ6年目の今年はずっと積み重ねてきた二段モーションがだいぶ形になっていると思います。