田中広輔、2軍で鋭い振り「いつ呼ばれてもいいように」 4月5日ウエスタン・オリックス戦


田中のスイングに鋭さが戻ってきた。右越えに2本の三塁打をマーク。「一打席一打席を大事に。少ないチャンスでどう打つか」。若手主体の打線の中で、ベテランが気を吐いた。

 先頭打者で迎えた三回。高めの直球をたたき、フェンス直撃の打球を放った。七回も高めの直球を捉え、打球が転々とする間に三塁へ。ともに左腕からファーストストライクを振り抜いた。「投手の左右は関係ない。集中して打席に入り、打つべき球を打った」と振り返る。

 新井監督が「変化」を強調する今季。春季キャンプから2軍調整が続く。ウエスタン・リーグの打率は2割6分5厘。「まだ始まったばかり。いつ呼ばれてもいいように準備をしておく」。35歳はユニホームを泥だらけにしながら出番に備える。