週刊ベースボール 岡田彰布

 読者の皆さん、久しぶりです。阪神タイガース「監督」の岡田彰布です……というフレーズは今日が最後になりました。
10月13日の甲子園。クライマックスシリーズのファーストステージ2戦目。相手のDeNAの打線を抑えきれずに連敗となった。
これでタイガースの2024年シーズンは終わりを迎えた。そう、それはオレの監督の最後を示すものとなった。

 実はCSを迎える直前、オレの体調は最悪やった。眠りにつくも、なかなか眠れない夜が続いた。
それは2日間、一睡もできないという状態に。アルコールを飲めば、少しは眠れるかと思ったけど、まったく効かなかった。

 CSが迫った練習日も、立っているだけでしんどかった。だから病院で診察を受けた。点滴を受け、睡眠導入剤をもらった。
これでなんとか……と思っていたけど、無理やった。翌日の練習を休む。長いプロ人生で初めてのことやった。その次の日が休日やったから丸2日間、休養にあてることになった。

 現役時代、足の故障などで離脱することはあったけど、こういったことで休むなんてことはなかった。