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https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/11/11/kiji/20231111s00001173031000c.html
「ばあちゃんが亡くなったんですよ。第4戦がちょうど誕生日だった…。びっくりな気持ちが一番でかいし、帰れてないので、まだ実感がわいていない」

シリーズ開幕4日前の10月24日だった。祖母・忍さんが心筋梗塞のため、76歳で帰らぬ人になった。両親とともに一つ屋根の下で暮らし、いつも孫を応援してくれていた最愛の存在の、突然の訃報。当時、絶対に日本シリーズで出番が巡ってくると信じ、みやざきフェニックス・リーグで調整を続けていた湯浅は「今帰るのは、おばあちゃんも望んでいない」と、葬儀・告別式には参列しなかった。代わりに天国にシリーズでの自らの勇姿を届けるべく汗を流した。

満を持して第3戦からチームに合流。第4戦が行われた今月1日が、忍さんが存命なら77歳を迎える誕生日だった。当日、湯浅は母・衣子さんから「きょう投げる気がする」とメッセージをもらっていたという。その直感は的中した。シリーズ初のベンチ入りを果たし、そして…。チームの窮地を救う快投は、「おばあちゃん」から力をもらってなし得たものと確信している。