広島の上本崇司内野手が29日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、1200万円アップの4100万円(金額は推定)でサインした。上本は「納得は…。しているようでしていない」と話した。

 今季は二塁、三塁、遊撃、外野と複数ポジションで84試合に出場。9番以外の打順を務め、打率2割5分9厘、1本塁打、17打点だった。左太もも裏を痛めるなどケガが多く、シーズン中は2度の離脱があった。「多くのポジションを守ると、ケガのリスクもある。毎年ケガして離脱している。そこを(球団に)言われた。(複数ポジションの難しさを)考慮して評価してもらえないかと伝えました」と説明。続けて「僕だけの問題じゃない。これからもっとユーティリティーな選手が出てくる。その子たちのためにも言った。複数ポジションはケガの率も上がる」と若手のことを思い、球団への査定見直しを訴えた。