大野雄はFA視野に強気発言? 

 中日の古参のチームスタッフが今後を展望する。

「監督は来季が契約最終年ですが、続投の可能性もあります。現体制が継続となれば、周平はFAで出て行くことを本気で探るのではないでしょうか。(同じく海外FA権を持つ)大野(雄大)にも同じように可能性があると思います。(今オフの契約更改後の会見で)監督ら首脳陣に批判めいたことを言ったのは(立浪監督最終年の)1年だけ我慢してプレーして、オフにはFAで出て行けばいいと強気になれる背景があったからでしょう。今の人(監督)の下ではやってられないと言っている選手は少なくないので……」

 大野雄は国内FA権を取得した20年オフ、行使すれば巨人、阪神、オリックスとの争奪戦は必至とみられていた。今季は故障で1試合の登板に終わり、35歳とはいえ貴重な左腕だけに、来季けがさえなければ獲得球団は出てくるだろう。多くの同僚がこうした事情を把握している中で、来季に向けて「(起用法を)決めるのは監督なので、与えられたことをやっていきたいです」と淡々と話していた高橋周の心中はいかに――。