中日の小笠原慎之介投手が23日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、保留した。球団が提示した条件に対して、熟考するための時間がほしい、ということでサインしなかった。

 8年目の今季は、自身2度目となる開幕投手を引き寄せると、3月31日の開幕戦巨人戦(東京ドーム)では145球の熱投。チームの逆転勝ちを呼び込んだ。7月には自身初のオールスターにも監督推薦で選出。最終的には3年連続規定投球回となる160イニング2/3を投げ、7勝12敗、防御率3・59の数字を残した。

 交渉後、会見場に姿を見せた小笠原は「金額が金額なので、一発ではんこを押すことを考えたときに、もう少し自分で考える時間がほしかった。基本給以外の話もしていたので、一度しっかり整理して、自分がモチベーションにできるような契約にできれば」と話した。

 小笠原の今季年俸は6600万円。(金額は推定)