12球団の規定投球回到達投手を対象に調べると、「走者なし」で最も数値が高かったのはヤクルト・小川泰弘と阪神・伊藤将司で「11.6」。以下、日本ハム・伊藤大海(10.8)、DeNA・東克樹(10.7)、中日・高橋宏斗(10.4)が2桁だったが、違反となる「15」を超える投手はいなかった。

一方で「走者あり」を見ると、違反となる「20」を超える投手が7人いた。最も高いのは高橋宏で「24.9」。以下、小川(22.6)、伊藤将(21.4)、オリックス・山本由伸(21.0)、日本ハム・上沢直之(20.9)、楽天・則本昂大(20.5)、阪神・村上頌樹(20.2)と続く。あくまで推定値ではあるが、山本や上沢は今オフのメジャー挑戦も目されているだけに、注意すべきポイントとなるかもしれない。

 走者あり・なし共に高い数値だった高橋宏は、今季防御率2.53ながら援護率が「2.59」と打線の援護に恵まれなかった。しかし、与四球数51はリーグワーストを記録。さらに投球間隔が長くなる傾向があった。テンポの良いピッチングがリベンジの来季に向けた鍵になる可能性もあるだろう。