さらに本誌が入手した情報によれば、落合氏がGMに就いた場合、真っ先に手を付けるのは、原監督の年俸削減という。球団との契約は3年で各年2億円。最終年の来季も2億円が約束されている。しかし、「3年連続V逸の責任を取り、50%返上を申し出ることは可能」だと。

監督が真っ先に1億円を返上すれば、立場の危ういベテラン選手たちも大減俸を受け入れざるを得なくなる。同時に、きな臭さも漂い始めた。

巨人指揮官の潮流は、原監督が続投し、来オフに阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチへの禅譲という流れだが、夏の甲子園で神奈川の慶應高校が107年ぶりに優勝したことで、状況に変化が生まれているという。「エンジョイ野球」が評価されたことで、慶大出身の高橋由伸前監督(48)の再登板を期待する声が高まっているのだ。

「ああ見えて、情にもろいのが落合氏。球団の意向に沿って見せしめ的な減俸で退団に追い込んだ井端に対し、内心、気が咎めているはず。どこかで帳尻を合わせたいと。それが今回です」(落合氏の知人)