こういう姿勢が大事なのよ

https://kiryu910.jp/2023/08/23/vol004_hirutaku/

 ある日、17歳上の先輩に自ら聞きにいった。そこから打撃談義が広がり、「なんで選球眼がいいんですか?」と蛭間は掘り下げた。栗山が教えてくれたのは、打撃チャートの見方だった。

 プロ野球中継でもお馴染みの打撃チャートは9分割されたストライクゾーンに1球ずつ球速や球種を落とし込み、配球の傾向を視覚で捉えやすくするものだ。蛭間は大学時代にもこのデータを渡されていたが、あまり参考にしていなかった。

「相手投手のデータが出ていても、自分に対する配球はまったく違うこともあったからです。でもプロに入って1軍に来て、栗山さんと話して考えるようになってから、自分が試合に出ていないときにバッターボックスの選手をすごく見るようになりました。それで『なるほどな』って感じるようになりましたね」