>>364
ラミレスの見立てもそうだね

【伏見寅威と若月健矢のリードの違い】

――先ほど、「伏見のリードが冴えていた」とのことでしたが、具体的にはどのような点が「冴えていた」のでしょうか?

ラミレス 伏見のリードを見ていると、「彼はセ・リーグ相手のリードをわかっているな」と感じましたね。彼の場合は打者を惑わせるリードなんです。
1球インサイドを見せておいて、バッターに「次はアウトコースかな?」と思わせてインハイにズバッと投げる。バッターに的を絞らせないリードはセ・リーグ向きだと思いましたね。

―― 一方の若月捕手の場合は、そうではないのですか?

ラミレス 若月の場合は山本由伸とバッテリーを組んでいるからということもあるけれど、バッターを惑わせるというよりは、「ピッチャーの持ついいボールを力いっぱい投げさせる」
という傾向が強い印象です。力強いストレートをど真ん中に投げて勝負する。それはパ・リーグ捕手の典型的なパターンです。その点では伏見のほうが冴えていたし、日本シリーズ向きだったと思いますね。