また、セ、パのアグリーメントが統一されていないという問題もある。セ・リーグでは第2章「球場」第8条に「事前調査」という項目で「球団は、新規の球場または改造した球場で選手権試合を挙行する場合、試合予定日の100日前までに連盟に申請し、連盟は選手権試合を挙行するに相応しいか否かについて、審判員または記録員1名を派遣して調査する。再改造や修理を要する箇所があれば、申請球団を通じて球場に指示する。調査の経費は連盟が負担する」との項目があるが、パリーグには該当する記述はない。

 井原事務局長は「連盟を構成する6球団、6球団がそれぞれご納得されてアグリーメントを作り上げられている」と話すにとどまったが、結果として両リーグのアグリーメントの齟齬(そご)が招いた事態ともいえる。

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