https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202110130001016_m.html?mode=all
巨人2−2阪神>◇13日◇東京ドーム
ダイヤモンドを回り阪神坂本誠志郎捕手(27)は小野寺にちょこんと首を突き出した。少しだけ目尻を緩めた後、すぐさま表情を引き締め直した。「投手が誰であろうと関係なく、この打席で爪痕を残そうと。いつも出ている訳じゃないので」2年近く前、一気に注目を集めた時期があった。ダルビッシュ(現パドレス)から捕球技術「フレーミング」を高評価された20年1月。坂本は浮かれることなく、捕手のあるべき姿を再確認していた。「自分の名前が出て驚いたし、もちろんうれしかった。でもそれ以上に、捕手は態度に出さないことが大事という部分に、すごく共感させてもらいました」世界屈指の右腕はインタビュー内で「捕手に求める2箇条」として、フレーミングとともに「何があっても態度に出さないこと」をあげていた。「捕手はみんなが笑っている時も暗くなっている時も1人、冷静でいないといけないんです」先制点を許しても、西勇が緊急降板しても、今季1号を放った後も落ち着いてゲームメーク。ここ4試合のうち、先発マスクをかぶった3試合は2勝1分け。