セ・リーグ理事会が22日、オンラインで開かれ、巨人が今季の指名打者(DH)制の暫定的導入を再々提案したが、またも見送られた。
今回は、セ6球団の外国人選手が全員来日し隔離期間を終えた時点で、30試合程度を想定した一定期間の採用を提案したもようだ。
 10都府県に出ている緊急事態宣言が3月7日に解除されたとしても、外国人の新規入国の停止が全面的に緩和されるかは不透明。外国人選手の来日が4月以降にずれこむことも予想され、巨人としてはリーグ自体の戦力が低下し、試合の価値が低下することを危惧。フル出場できるまでの調整が進んでいなくても、DHで外国人選手に可能な限り早期に出場機会を与えてあげたいというのが趣旨とみられる。
 ただ、ある球団の幹部が「出席した連盟担当者によると、巨人さんからは『隔離期間のトレーニングも含めた処遇を国際社会も注視している。そういう努力はするべきだ』との話もあったようだが、正直(外国人選手の来日は)私たちの手の範疇(はんちゅう)外で成り行きに任せるしかない」と話すように、巨人と5球団の“温度差”は解消されないまま。再び継続審議事項とされた。