──監督として、コーチ陣とのコミュニケーションで意識していたことは?

「監督を経験して気づいたのは、指揮官には大きく分けて2つのタイプがあるということ。
ひとつは"スーパーバイザー"のように、コーチ陣に判断を任せて采配をするタイプ。
もうひとつは、私のように攻守すべての判断を自分で下すタイプです。

 前者のタイプは判断をコーチに任せるため、その根拠などを理解するために密なコミュニケーションが必要になります。
しかし後者のタイプは、コーチの意図を汲んだ上で自ら判断するので、話をする時間は長くなくても大丈夫なんです。シンプルなやりとりでもコミュニケーションが成立するので、私はそのような形をとっていました」