ヤクルトの小川淳司監督(57)が22日、成績不振の責任を取り、今季限りで退任することを表明した。2年連続で最下位に低迷している要因を、「自分の采配が一番大きい。
野手の若い選手が力を付けてきたが、それをチームの勝利に結び付けることができなかった」と振り返ったが、球団の後押しが不十分だったことも大きかった。
 昨季、6年ぶりにセ・リーグ最下位に沈みながら、オフに補強したのは、日本でのプレー経験がなく未知数のナーブソン、カーペンターの両投手ぐらい。開幕前から戦力が見劣りしていたのは明らかだった。
 衣笠剛球団社長兼オーナー代行も「監督に苦しい思いをさせた。それは反省している」。上位を狙えるだけの態勢を整えなかったことを認めた。
 来季の監督には、真中満チーフ打撃コーチの昇格が有力。生え抜きでチームを熟知しており、チーム打率を昨季の2割5分3厘から2分以上引き上げるなどの手腕も評価されている。
 ただ、また現場任せになれば、同じ失敗が繰り返されるだろう。衣笠社長は、来季に向けた補強について、例年以上にフリーエージェント(FA)選手の獲得などに力を注ぐ意向を示している。 

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