赤ペン! 赤坂英一】先週4日のヤクルト戦で、広島が2つの今季初勝利を挙げた。1つ目が開幕から4戦全敗だった火曜の初勝利、2つ目が2戦2敗(1雨天中止)の神宮での初勝利である。

 こんな“記録”が話題になること自体、今季の広島の苦しさを象徴している。というのも、神宮はカープファンにとって「関東の準本拠地」とも言える球場だからだ。

 2014年には、ヤクルトの主催試合5カードの年間入場者数で阪神戦を抜き、広島戦がトップに立った。これは当時、関東のセ球団本拠地球場では異変とも言える出来事。15年に優勝したヤクルト・真中監督も、こう語っていたほどだった。

「カープ戦は向こうの本拠地でやってるみたいだよ。一塁側ベンチからは三塁側や左翼側しか見えなくて、いつもスタンドがカープのユニホームで真っ赤じゃない。ウチのファンはどこにいるんだろうと思っちゃうね」