巨人・原辰徳監督の“人を動かす”采配術。「うちはデータより役割」
https://news.yahoo.co.jp/articles/2019c36694044026c653cf542ef8aa74568217f4?page=2

そこで試合後、失礼を承知で監督に聞いた。
「濱口の右打者へのデータって入っていましたよね?」
 すると原監督はあっさり言う。「知ってたよ」
 それではなぜデータを無視して右打者を並べるオーダーを組んだのか? 
「うちは役割ということでやっているからね。まずそこからあのオーダーでいきました。
データより彼らの役割を優先していこうということで、ああいう先発オーダーを組んだということだね」
データ上は不利なのは分かっていても、あえて左投手を攻略することを仕事にする右打者に、
攻略の糸口を見つけ出させるために組んだオーダーだったという説明だ。
 全員で戦うのが原野球の真骨頂だ。
 ベンチに入っている選手は必ず役割があり、その役割に沿って首脳陣はその選手を起用する。
「こういうシチュエーションになったらお前さんの仕事だよ、と。だから選手も『ここは俺の出番だ』
『この投手なら声がかかるぞ』って、準備をして待っている」