一方の原監督は、7回1死で柴田に右翼線二塁打を打たれた直後に戸郷を代えた。
前回6月23日の広島戦(東京D)でも7回に被弾しており、現状の限界を把握した完璧なタイミングだった。
勝ちゲームに登場する高木へのスイッチは、例え逆転されても、戸郷も納得できる。
どちらに勝敗が転ぼうと、次回につながる戸郷と、不満を残したまま投げる浜口とでは、如実に差が出てくる。

 イニング途中の投手交代は一番難しく、結果が出てはじめて、正解か不正解かが分かる。
もちろん、ラミレス監督には決断に至る考えがあったはずで、第三者が論ずる話ではない。
だが、先発投手の気持ちを考えると、この日の浜口は気の毒でならない。
(野球評論家)