東スポ連載中「正田耕三 野球の構造」より
広島はスゴイとこw

東京や大阪などの大都市に比べて、広島は狭い街です。知名度が上がるにつれて、どこにいても「あっ、正田だ」と言われるようになりました。それだけなら何の問題もありませんし、時間があればサインだって握手だってしました。しかし、すべての行動を監視されているように感じていたのも事実です。
 チームが負けたり、自分が大事な場面で打てなかった日は特に大変でした。広島市内最大の歓楽街として知られる流川などで食事をしながら酒を飲んでいると「酒なんか飲んでる場合か!」という容赦ない声が飛んできたからです。タクシーに乗ってもそう。こっちは客なのに、目的地に到着するまでボロカスに言われ続け、ひどいときには犯罪者のような扱いも受けました。