チームの活動休止、球団施設の封鎖、そして藤浪のPCR検査…。発熱やせきなどの症状はなく、嗅覚の異常で積極的に動いた阪神の対応は評価されていい。
その一方で「なぜ藤浪だけだったのか」という点は疑問が残る。

 伊藤隼、長坂も26日にPCR検査を受けている。にもかかわらず、2人の情報が中日に伝えられたのは、陽性判明と同じ27日午後1時だった。
それまではインターネットや選手間のネットワークで「伊藤らしい」と、真偽不明の情報として駆け巡っていた。

 藤浪だけが26日の昼すぎ、NPBおよび阪神から「PCR検査を受ける」ことが伝えられている。少々の時間差なら仕方ないが、藤浪と2人に25時間差がつく理由がまったくわからない。

 伊藤隼は20日から22日まで、ナゴヤ球場での中日戦に出場、ベンチ入りしている。3人同時に情報を共有できていれば、この「25時間」に中日が取れた対策もあったはずだ。
感染そのものは責められない。大切なのは「全員がならないようにすること」。改めて問われるのは、迅速かつ正確な情報共有だ。

阪神やばすぎるだろこれ