ロッテが井口資仁監督(44)に来季の続投要請を出す方針であることが10日、分かった。3年契約の2年目の今季はここまで81試合で39勝40敗2分けの5位だが、クライマックスシリーズ(CS)圏内の3位・西武とは1差と十分に上位を狙える位置にいる。

 昨季終盤から起用してきた岩下が3勝、種市が4勝を挙げるなど成長。23歳の二木と合わせた20代前半トリオがローテを支えており、先行きは明るい。
開幕前には2年連続で「レギュラー白紙」を打ち出した。レアードを獲得したことで高いレベルでの競争をあおり、戦力の底上げを目指してきた。
球団は「3〜5年という長期的な視点でチームを作ってほしい」と指揮官に要望を出してきたように、野手ではドラフト1位・藤原を球団の高卒新人では54年ぶりに開幕スタメンに抜てき。将来のマリーンズの中核を担う黄金ルーキーに経験を積ませもした。

 球団幹部は「複数年(契約)ですから」と、続投は“既定路線”であるとした上で、若手を積極起用した育成面を高く評価。「若い戦力が出てきた。ここから巻き返してほしい」とCS進出、14年ぶりのリーグ制覇へ期待を寄せた。