>>111
大田が巨人に入団した当時、ヘッドコーチをつとめた評論家の伊原春樹氏が振り返る。
「大田が入団2年目のとき、6月までにファームで10本以上本塁打を打ち、一軍にあがってきました。ですが、大田の打撃練習を見ていた原辰徳監督が、そのフォームをよしとせず、練習中から直し始めたのです。
二軍で結果を出して昇格したので、まずそのままの格好で打たせればいいんですが……。
大田にとっては、原監督は東海大相模の大先輩にあたり、『原監督が言っていることは何でも正しい』と考えるのも、自然でしょう。
結局大田は結果が出ずに、すぐに二軍に戻ってしまった。その後、二軍の試合も見ていましたが、フォームがしょっちゅう変わり、自分の形を見つけられなかったのです」