相手チームの打者を、どのように攻略するかをまず、計画し、それを実行し、その結果をしっかり分析・反省して、いかに次につなげていくか。
毎打席、毎試合、まさにエンドレスで繰り返される、このサイクルによって、自分のリードを向上、つまり、相手打者を打ち取る確率を高めていくわけだ。
その最初のステップである「計画」のために必要なのが、先に述べた自分の頭に蓄積された各種データである。
もし必要なデータの蓄積が、当のキャッチャーに無かったら、計画すらできないわけで、何の裏付けもないサインを出し、仮に打ち取れたとしても、
そこにしっかりした根拠が無ければ、遅かれ早かれプロの世界では致命的な失敗を犯すだけなのだ。