繰り返された本社介入の歴史――阪神球団の構造
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181012-00000088-spnannex-base

2人の球団役員が監督続投で動いている最中、トップの社長が監督解任を告げるという異例の図式である。
谷本や嶌村を「まるでピエロ」と言う関係者もいた。むろん、2人は驚くだけでなく、怒りも感じたのは言うまでもない。「なぜ、言ってくれなかったのか」である。

ただし、谷本も揚塩の「立場はよく理解しております」と話した。揚塩は本社の命を受けて独りで動いていたのである。

先の原稿でも書いたが、本社とはオーナーの坂井信也ではない。坂井も金本退任と同じ11日、辞任を発表していた。

坂井は昨年3月で本社会長から相談役に退いていた。実権は本社会長で球団オーナー代行の藤原崇起(たかおき)、同社長で球団取締役の秦(しん)雅夫が握るようになっていた。