営業の職員が地元を熱心に回ってファンを獲得したことが大きかった。
この年は1月に阪神大震災が発生。
球場周辺の仮設住宅に住む人から「オリックスに勇気づけられている」と
手紙をもらった時は、困難な状況でも神戸で試合をしてきてよかったと思った。

そうして神戸の人たちと縁を築いた球団が、大阪の京セラドームに軸足を移したのは寂しい限り。
神戸での試合はめっきり少なくなり、地元ファンには「出ていかれた」との思いが強いだろう。
「オリックス・バファローズ」と、球団合併した近鉄のチーム名をつけているのも中途半端だ。