>>969
だからといって経験の浅さが敗北の免罪符になるとは思っていない。佐藤について、福留は「いい真っすぐを投げていますよ。でも9回はまた違うんでしょうね」と優しかった。
10年以上前、セットアッパーで十分すぎる実績を積んだ岩瀬が、満を持してクローザーのイスに座った。そのときの岩瀬の言葉は今も耳に残る。「自分が打たれたら試合が終わる。それが怖い」。
4番に抜てきされた野手は「4番目だから」と伸び伸びバットを振るが、9回を任される投手はそうではない。「投手はあそこに立てば独りぼっちですから」と朝倉コーチ。
スタンドでは「お願い!抑えて」のボードが揺れていた。期待は大きい。だから9回は重い