残念な気持ちになった。

8月7日の巨人戦(東京ドーム)。阪神打線が巨人先発内海を打ち込み、5回途中でKOした。
すると交代を告げられて小走りでベンチへと戻る内海に、左翼スタンドから「さよなら、さよなら内海」というコールが起きた。
その後は蛍の光の大合唱。しばらく球場に響いたが2番手田原の登場曲にかき消され、正直ほっとした。

確かに内海は阪神にとって天敵中の天敵だった。試合前まで今季2戦2敗。通算27勝を挙げられていた。
苦汁をなめてきた左腕だけに、KOした喜びは大きかった。ただ、だからこそ。打った阪神打線を目いっぱいたたえてほしかった。
相手をけなせば、その価値も落ちてしまう。まして夏休み期間で、子どもたちが多く来場している。
いまだになくならない「くたばれ」の言葉も“ギャグ”の範囲を超えていると個人的には感じてしまう。