【優勝争いの中で若手を育てる西武・辻マジック】

西武が8日のオリックス戦(京セラドーム)に7―6で競り勝ち、3連勝で貯金を今季最多の21に伸ばした。

接戦の中で際立っていたのが辻発彦監督(59)の先を見た冷静沈着な采配だ。
今季初登板初先発の高橋光は初回からボールが暴れ、4四死球と制球に苦しんだが6回まで引っ張った。
投手コーチからは5回で降板させる意見も出たそうだが、
指揮官は「また先発しようというヤツがそんなところで代わっていたら話にならないんじゃないの? 
絶対負けられないゲームでもないし、白黒付くまで投げさせるという話をしていた。こんな涼しいところでやっているのに。
代えるのは簡単だけど、光成のためを考えたらそこで何かをつかんでくれたらいい」と迷わず続投を選択。
4年目右腕は6回7安打4失点ながら今季初勝利を手にした。