昨年は首脳陣が本人の調整を最優先することを念頭に置き、遠征に帯同することなくジャイアンツ球場で残留練習するケースが多かった。
ただ、今季は開幕から“フル帯同”。山口俊が完投勝利した17日のDeNA戦(新潟)こそ他の先発陣も遠征を免除されたが、菅野は登板予定のないナゴヤドームや横浜スタジアムなどビジター球場でチームと行動をともにしている。
斎藤投手総合コーチによると「(菅野の特権を)剥奪したとかではないよ」と明かし、自主的に参加しているのだという。
遠征に帯同すれば移動などで疲労が蓄積し、投球に影響するリスクも伴う。それでもチームの中に身を置くのはなぜなのか。
「チーム状況を自分の目で確かめておきたいという思いもあるでしょうし、投手だけでなく野手の目もある。チームの輪も保てますし、何よりも今年から選手会長になった自覚の表れでしょう」(チームスタッフ)