スカウトの最大の醍醐味は柳田のような「素材型」を発掘することだ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180417-00000009-baseballo-base

広島経大では2年時から3年連続で大学選手権に出場しているが、初戦突破を果たしたのは4年時のみ。通算4試合で13打数2安打、0打点と目立った数字を残していない。
ただし、加盟する広島六大学リーグでは4年間8シーズンで打率.428、8本塁打、60打点。5度の打率4割超え、首位打者も4度受賞しており、すべてにおいて圧倒していた。

各球団のスカウトは、この「結果」を評価するのではなく「内容」を見ていた。攻守走の3拍子に加えて、柳田の代名詞でもある「フルスイング」は当時から群を抜いていたという。
同野球部の基本方針として、失敗を恐れない全力プレーがあった。つまり「三振OK!!」。そうしたチームカラーが、柳田のスタイルを作り上げたと言っていい。

もともとは「野球は高校まで」と決めていた。名門・広島商高出身。高校では伝統校の中で心身を磨いたが、大学では自らで考えて行動できる環境を追い求めていた。
広島経大の持つ独特な“空気感”が、柳田の成長を後押しした。