>>641続き

思い出した話がある。
柳田が新人の時の話だ。1月の新人合同自主トレで、やはりブルペンでピッチングを行った。
その時も146キロを計測。それを見て「とんでもない世界に来てしまった…」と愕然としたのが、同期の育成ルーキー千賀滉大だった。
あの時の千賀は、現在とはまるで別人。高校時代の最速は144キロと言われていたが、130キロ台がほとんどだった。当時を述懐したことがある。
「これはとんでもない世界に来てしまった…。俺、もう一年でクビになると思いました。だって、ピッチャーでもない人が自分よりも速い球を投げるんですよ。
あとで考えれば、ギータさんが異常ってことなんですけど(笑)。まだ最初だから分からないじゃないですか」
千賀を絶望させた剛速球は、今も健在というわけである。

また、柳田は139キロを計測した直球で、回転数「2380」をマークしたという。これも驚異的。千賀の直球でも「2200」前後。
球団スタッフによれば「楽天の則本クラス」とのことだった。