一方の石原さん
http://number.bunshun.jp/articles/-/826718

広島はベテランの石原慶幸がルーキーの岡田明丈とバッテリーを組んでいた。
140キロ台後半の速球こそ投げるが、変化球が抜けたり引っ掛けたり、球筋は安定しない。
すると、石原は1回から直球も変化球も、ミットをド真ん中に構えたのだ。

制球が不安定だった岡田に四隅への緻密な配球を求めれば、かえって力みが生じ、
投球を乱すリスクをはらむ。投手を気持ちよく投げさせること──。
あえてド真ん中に構える大胆さには、
石原が第一線でマスクをかぶり続ける理由がかいま見えた。