>>59 つづき
腕を体の回転方向に振りぬいて、投げた後に浮いた足が反動で
回転して帰ってきてる投手はその典型で、豪腕ノーコンに多い。 

逆に、腕の振りが安定して
「体幹が生み出すエネルギーはあくまで腕の力のサポート」という投げ方をする投手は、菅野にしろ投げた後に体がその場に止まり、腕をぶらぶらさせる余裕がある。 あれは、腕が前に押し出すパワーと、体の回転力が完全に釣り合ってる証拠。

菅野だって力んで投げてる時は、投げ終わった後に体が回転する事があるが、
やはり球は上ずったり抜けたりする事が多い。 藤浪のように「骨格に恵まれたから腕を振り回すだけでスピードボールが投げられた」ってタイプは、いい加減に「腕の押し出す力でしか制御された投球は出来ない」と言う事を理解する必要がある。

ちなみに、J.ランディはこの理論をコーチに説得されて、まさに今の藤浪みたいな投球をしてたのを筋力で支えられるようになってから超一流投手になった。