ホークス千賀10勝 育成出身初の2年連続

 意地を見せたかった。前回登板の5日の西武戦は95球で7回1失点に抑えたが、両脚がつるアクシデントもあり救援陣に後を託した。だが、6点のリードを8、9回で追い付かれ、自身の白星が消えた。延長でチームは勝ったが、ほろ苦さが残った。

 その夜は、投手陣の決起集会だった。先発、中継ぎがそれぞれ意見を言い合う中、千賀に対し「おまえが7回で降りるのが悪い」というオチになったという。

 宴席の話ではある。だが13年には中継ぎでフル回転した千賀は、その言葉を胸に刻む。「このままでは最後まで持たない」。岩崎の52試合を筆頭に登板数リーグ5傑に3人が入る状況を憂う。
「則本さん、岸さん(ともに楽天)や雄星さん(西武)は、黙っていても7回まで投げる。自分もそうならないといけない」。ライバル球団のエースのたたずまいを意識するのは、育成からはい上がり、日の丸を背負うまでになった右腕の自覚の表れだ。
https://www.nishinippon.co.jp/hawks/article/350554

エースの自覚を持って結果で答える千賀ほんとかっこいい