ゲレーロ
27日の阪神戦で藤川の直球を右肩に受けた打撲は「腕を伸ばすときに痛い」と打撃にも影響している。それでも、ビシエド、平田という中軸2人が離脱している緊急事態に、自身が背負うものの重さはわかっていた。
「2人がいないなかで、僕まで休むわけにはいかない。スイングできる以上は耐えながらやっていく」。その決意をバットに込めた。昨年4月、膝の軽い故障を理由にドジャースからマイナー落ちを通告され、これを拒否して自由契約となった。
孤独に練習していた浪人期間には巨人と阪神も獲得に動いていたが、結果的に金銭面の条件では一番低かった中日と合意。その理由をこう語った。
「今年はお金のために野球をやろうとは思っていない。自分がまだできるという姿、プライドを見せたかった。中日はラテン系の選手に対する扱いがいいという評判だった」。
多少のケガでも休まないのは、野球選手としての誇りを証明するためのシーズンでもあるからだ