それを間近で見ていた松井秀喜氏は語る。「なにか本当に少女のパワーといいますかね、神様のパワーといいますか、そういうものを感じますよね
何か宿ったんでしょうね、ガードナーの中に、その日はね」。手術を受ける少女に両親が、「全部あなたの言うとおりになったわ、ガードナーがホームランを
打ったのよだからあなたも絶対よくなるわ」と励ました。手術後に少女はビデオを見て「私のために走ってくれてると叫んだわ。回復するように前に進むように背中を押してくれた気がしたの。」
それから1ヶ月後。 大勢の記者が待ち構える中、手術を終え、無事退院した少女と奇跡のホームランを打ったガードナーの姿があった。
あれから6年。 2人の交流はガードナーがスター選手になっても続いている。 そして、移植手術に成功した少女は、現在、大学で学びながら自伝を執筆しているという。
「同じ病気で苦しむ人たちが希望を持てるように、書くことで私の想いを伝えていきたいんです。」 全ての人に奇跡が訪れますように。