日ハムでブレイクの大田泰示に見る 巨人が抱える若手育成の問題
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 これは日本のプロ野球、スポーツ界全体の悪弊だが、この国の指導者は忍耐が足りず、いきなり答えをすべて教えてしまう。
コーチの持つ“感覚”を100%そのまま他人に伝えることは無理だし、そもそもそのコーチの現役時代と選手は身体のメカニズムが違う。
そういう謙虚さもなく、安直に「俺が育てた」という結果を得ようとする。選手が自力で掴んだ感覚、理論は定着度が圧倒的に高いのだが、その過程を邪魔してしまう。

 09年7月の大田はどうやら「コンパクトなスイング」を指導されているようだった。かなり窮屈そうにバットを振っていたことを覚えている。
選手が”面従腹背”をして、程よく聞き流せばいいのかもしれない。しかし大田にそういう器用さは無さそうで、コーチの一言一言に姿勢を正し聞き入り、相手の目を見て、しっかりうなずくというリアクションを取っていた。