心が揺れ動く出来事があった。ロッテ戦があった4日、堂林が2軍に降格。バティスタを出場選手登録したことに伴ってペーニャが落ち、三塁を守れる内野手の補充が必要な状況だった。入れ替わりで小窪が昇格。事情を説明する首脳陣に、新井はこう申し出た。

 「ボク(が降格)ではダメなんですか?」

 堂林が5月31日の西武戦で放った今季1号から4日目。40歳の自分が1軍に残るなら、若い有望株に経験を積ませる方がいい。愛弟子の将来、チームの将来を思えばこその新井らしい直訴だった。