大野雄大投手先発ローテを守る決死の覚悟を示した。ここまで0勝5敗。
悩んで苦しみ、疑心暗鬼になった自分との戦いに終止符を打ち、打者との戦いに集中する。
「ラスト」。友利投手コーチが厳しい表情で言い切る。それが残されたチャンスの数。
7日に結果で示すことができなければ、2軍降格。もちろん大野は分かっている。
「本来なら1軍で投げさせてもらえる投手じゃない」。現実を受け止め、それでも前を向く。
腹は決めた。「死ぬ気で投げないといけない」。前回のソフトバンク戦では自己ワーストの13安打を浴び、6イニング6失点。
試合直後は次回登板は白紙だったが、首脳陣の話し合いで「泣きの1試合」が決まった。
配球や球質、心構え…。考え過ぎて迷路に入り込み「自分と戦っていることが多かった」と振り返る。
背水。言い換えれば失うものはない。「こういう時こそ原点。自分がどう抑えてきたかを考えて投げたい」。
向かうべきは「対自分」ではなく「対打者」。「この1週間、しっかり準備はしてきました」と吹っ切れた表情で話す。
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