ドラ番記者
とある試合で、荒木が外野に抜けるかという鋭いゴロをダイブしてキャッチした。動けているからこそのプレーだと記者は思ったが、荒木の答えは違っていた。
「あれはポジショニングのミス。もっと簡単に捕れるところにいないと」。百戦錬磨の二塁手でも、そんなことがあるのだろうか。ただ、真相は少し違うところにあった。
いま若手投手がマウンドに上がる機会が増えている。黄金期の投手陣のように完成はしていない。配球を読んでポジションを決めても、いつも投げきれるわけではない。
その誤差も計算に入れる必要があるということだ。そうなると、目指しているのは神の領域。「いろんなことを考えながらやっていかないとね」。2000安打が迫る中、改めて守備へのこだわりを感じさせられた