連続延長試合と言えばコレ…

3日間で13時間32分、36イニングの戦いに白黒はつかなかった。
08年8月31日。夏休み最後の福岡ヤフードーム(当時)。
ソフトバンクは西武と史上初となる「同一カード3試合連続12回延長引き分け」という記録を残した。

2軍が24年ぶりのウエスタン・リーグ優勝を決めたこの日、皮肉にも1軍のターニングポイントとなったと言える。
すでにマジックナンバーをともしていた西武との直接対決。
8ゲーム差でつけていた2位ソフトバンクは奇跡の逆転Vへこの3試合がヤマ場だったが、相手はマジックを3つ減らした。

死力を尽くした延長戦で疲れ切ってしまったのか、投手も打線も踏ん張れない。
9月は4連敗、5連敗、7連敗…。
あの死闘以降、ラストスパートをかけるはずが、6勝21敗とまさかの大失速が起きた。
その中、9月23日には王監督が勇退を表明。そんな最後のカンフル剤≠煬かなかった。
迎えた10月7日のKスタ宮城。楽天とのシーズン最終戦もまた、延長12回サヨナラ負けという不思議な運命だった。
2位から、CS進出どころか6位の大転落だった。