今週の週刊文春 野球の言葉学@ 筒香嘉智(横浜DeNA) ジャーナリスト:鷲田康

・筒香が開幕してから本塁打が出ていないことに周囲は「WBCの影響では」と言われているが、結論から言うと
WBC後遺症には当たらない。WBCの影響で調子を崩したというより、去年とは違う相手の攻めに対応しきれていない。
・セリーグ某スコアラー「筒香の打撃がおかしくなったのは開幕のヤクルト3連戦。ヤクルトの志田スコアラーは
WBC日本代表チームでスコアラーだったこともあって、筒香をじっくり観察する機会を得た。そうして導きだした配球が
筒香攻略のお手本になっている」。ポイントは徹底して内角を意識させる配球だ。「ヤクルトバッテリーは初球から
内角、内角と続けて攻めて外角を遠く感じさせる。歩かせてもいいくらいに、厳しくインハイを攻めた」(同前)。
ヤクルトが開幕3連戦で筒香を10打数1安打に抑えると、その後も各チームが同じような攻めをするようになった。