工藤監督は悔しさを押し殺し、日本ハムに対する完敗と自らの責任を認めた。
就任1年目の昨季は90勝を挙げる圧勝でリーグVと日本一を達成。
一転して思うように白星を重ねられなかった今季は、自身の采配を批判する声も耳に入った。
「すべては結果。結果がダメなら(采配が)ダメということ」。人一倍の負けず嫌い。
CSでやり返し、3年連続日本一という結果で多少でも悔しさを晴らすつもりだったが、それもかなわなかった。

 失速した夏場以降、時間を見つけては京セラ創業者、稲盛和夫氏の著書を読みあさった。
迷いも生じていた中で、それを消してくれた言葉がある。〈小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり〉。
一見優しく心地よく見える「小善」が「大悪」になることもある。
一方で、厳しく思える「非情」が「大善」をもたらすこともある、との意味だ。

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