ドラ番
何でもない1球が、時として野球人生を わせる。1日に戦力外通告を受けた西川が振り返った。
「プロ2年目のナゴヤドームです。普通に投げたつもりが、大暴投。あそこで感覚がおかしくなりました」
2013年8月7日のヤクルト戦。投ゴロをはじいて、慌てて処理した結果は一塁悪送球。
ボールがファウルゾーンを転がる間に、二塁走者は生還した。このゲームを境に指先の感覚が狂い、
自分の投球すら見失ってしまった。当時のエース候補生は、もがけばもがくほど泥沼にはまった。
森監督はナゴヤ球場での秋季練習で、投手陣に連日約1時間の投内連係を課している。
打球処理と送球の繰り返し。だが、単純作業にも映る投内連係は、投手生命を奪う可能性を
はらんでいる。たかが反復練習、されど反復練習…。「第2の西川」が生まれないことを願うばかりだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/draban/20161011/index.html